感情的になったり口論になってしまったり。それが原因で物事がうまく運ばなくなったり、人間関係が悪くなったりはよくあることです。ビジネスの場でも日常の社交の場でも。こういったことを避けるためには、どうすればよいでしょうか。
論理的な思考を失わず、具体的な根拠を示す
「何となくそう思う」「何となく嫌だ」「そうあって欲しい・欲しくない」そういった具体的根拠が乏しいおぼろなもので何かを主張しようとしていないでしょうか。また自分の優位性を保ちたいがために、良く考えずに人の意見を否定したりしていないでしょうか。すぐ口論になる人の主張は、このようにたいてい根拠がありません。
主張したいことがあるときは、具体的な根拠を示す材料をそろえてからにしましょう。相手の納得が得られる事が多くなるはずです。もちろんどれだけ根拠があろうと「お前はわかってない」という高慢な態度で話せば受け入れてはもらえないでしょう。また次に述べるように、いつでも自分が間違っている可能性を忘れてはなりません。
自分が間違っている可能性を忘れない
根拠ある具体的な判断材料が整っていない状態で、自分の考えを絶対のものとして主張するのは、思い込みの押し付けでしかありません。こういった形で対話にのぞむと自分の正しさを主張することだけに躍起になってしまいます。あとで自分が間違っていると気づいた時も、言い張った以上後に引けなくなるため、自分の主張が正しいと思える材料だけを脳にかき集めてしまいます。こうなるとお決まりの口論・決裂のパターンです。
これを避けるにはできるだけ最初から断言口調は避け、自分はこう思うのだけどどうか、と相手の意見を聞く余裕を持った態度でのぞむことでしょう。こちらが余裕を示せば、たいていは相手もこちらの話を聞く余裕を持ってくれるものです。後味の悪い会話になることがぐっと減ることが実感できると思います。
議論・交渉のときはお互いのゴールに向かうように努力する
民放のテレビの討論番組では、互いが言いたいことを言い合う光景をよく目にします。そちらの方が白熱した演出が出せて視聴率的には望ましいのかもしれません。しかし実社会でそういったやりとりをしては、口論と人間関係の悪化につながりますし問題は解決しません。
先日Ustreamでソフトバンクの孫社長とITジャーナリストの佐々木俊尚氏の「光の道対談」がありましたが、あれこそ議論のあるべき姿だと思います。孫社長は感情的に「こうあるべきと思うから」というのではなく、具体的なデータを出して視聴者も佐々木さんも納得できるように自分の主張を展開します。佐々木氏もきちんとそれを聞いて、自分と異なる部分は反論をし、自分と共通する意見ではきちんと共感を示す。自分の正しさを主張し優位に立って見せる、そういったテレビの討論番組でありがちな風景はありませんでした。あくまで二人が目指すゴールは一緒で、そのゴールに一緒に向かうように議論を進めて行きます。問題解決のための議論はこうあるべきでしょう。
そもそも議論の場に臨むとき参加者の多くは同じゴールを見ているはずです。そこへ到達するための方法論が違うだけで。であれば具体的な根拠を示すことと共感を示すことで歩み寄ることはできるはずです。それは馴れ合いではありません。
感情のコントロールは技術である
感情的になると人の話を聞けなくなり、自分の正しさの主張にこだわってしまいます。論理的思考の対極にあるのが感情的思考です。すぐに感情的になるのは、訓練が足らないからです。仕事上の実務的な技能も長きに渡る熟練作業で修得可能であるように、感情のコントロールも一朝一夕では修得出来ません。常に冷静でいられるように心がけないと感情のコントロールという技術は上がりません。まとまな対話もできるはずがありません。
※以上、自分への戒めのためにも書いてみました(笑)ちょっと最近プライベートで熱くなってしまったので・・・