Windows 2000やWindows XPの基板となったOS、Windows NTの開発に携わった人々の話。闘うプログラマとなっているのは、マイクロソフトの伝統としてプロジェクト管理者もプログラマでなければ話にならないというのがあるからだ。Windows NTプロジェクトの統括者ですら、人手が足らなかったり必要とあらばプログラムを書いている。
そしてまあ皆猛烈に働いてます。アメリカ人とはいえ、こういうプロジェクトに携わったら、血を吐くような勢いで働かないといけない。休日の無い生活、いつ終わるかわからないプロジェクト、それによる家庭の崩壊・・・まあ自分がゲーム業界で働いてた環境と一緒ですね(笑)。終盤のバグの嵐の話なんかリアルに自分を投影できる。自分もプログラマ二人で1000のバグを取った事があったなあ。それもいい思い出。この本にあるようにそれが「人生最良の時」とはとても思えないけど(笑)。
NTのプロジェクトが終わって、燃え尽きて辞めてしまった人、社内で違う部門に移った人も多い。自分の場合、30歳になったら独立というのもあったけど、やっぱり毎日あまりに1つの仕事に投入する時間が大きすぎることに疑問を持たざるを得なかった。しかもそれだけやっても、報いがないことって多々あるからね。この業界。
ビル・ゲイツは純粋にマイクロフトこそが正しいコンピュータの未来を築けると思っていたのかもしれない。だから自分たちが市場を支配するべきなのだと。しかし社名のマイクロとは程遠いくらいの大きい存在になって影響力も強くなると、妬みや嫉妬の対象となり、独占禁止法の疑いで叩かれるハメになる。ビル・ゲイツが慈善活動家になったのも、頑張ってきたことへの落胆の気持ちが一部あるのかもしれない。
プログラミングの呪文は全く正確でなければならない。一つの文字や空白が抜けているだけで魔法は効かなくなる。人間の活動で完璧さを求められるものはほとんどない。しかしプログラミングは、完璧に近づくことを要求される。
まさにそのとおり。自分が人生においても論理が大事だと考えるきっかけも、この仕事の影響なんだろうなあ。あとNTのような重要なプロジェクトで30代過ぎてもプログラマやってるの普通にいますね。やっぱり35歳で限界とかくだらないです。俺も一生、闘うプログラマでいよっと!